データサイエンティストとは

データサイエンティストとは、大量のデータを分析し、そこからビジネスの課題を解く答えを引き出す専門職のことです。統計や分析の技術を使って、数字の山に埋もれた「次の一手」を見つけ出し、経営の意思決定を後押しします。単にデータを集計する係ではなく、「だから何をすべきか」まで示すのが役割です。

英語表記:Data Scientist

求められる3つの力

業界団体のデータサイエンティスト協会は、この職種に「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」の3つの力を挙げています。ビジネス力は課題を見抜いて整理する力、データサイエンス力は統計や分析でデータを読み解く力、データエンジニアリング力はデータを扱える形に整えて動かす力です。分析の腕前だけでなく、ビジネスを理解する力が欠かせないのが、この仕事の難しさであり面白さでしょう。

機械学習エンジニアとの違い

よく混同されるのが「機械学習エンジニア」です。データサイエンティストが分析して示唆を出すのに対し、機械学習エンジニアはモデルを作って実際のサービスで動かすことに重心があります。前者は「データから答えを導く人」、後者は「その仕組みを作り、運用する人」。重なる部分もありますが、力点が違うと押さえておくとよいでしょう。

Topic「21世紀で最もセクシーな職業」と呼ばれた

2012年、米ハーバード・ビジネス・レビュー誌が、データサイエンティストを「21世紀で最もセクシーな職業」と評する記事を載せました。共著者の一人D.J.パティルは、のちにアメリカ政府で初代のチーフ・データ・サイエンティスト(政府のデータ活用を率いる役職)を務めた人物です。注目すべきは、これがChatGPTが登場するより10年も前の話だという点。データを武器にする職種は、今の生成AIブームよりずっと早くから熱い視線を浴びていたのです。

データサイエンティストに関するよくある質問

データサイエンティストになるには資格が必要ですか?
必須の国家資格はありません。統計やプログラミングの素養に加え、ビジネス課題を読み解く力が重視されます。大学のデータサイエンス教育や、G検定などの検定で基礎を固める人もいます。
シチズンデータサイエンティストとは違うのですか?
違います。シチズンデータサイエンティストは、分析を本業としない現場の社員が専門ツールの助けを借りて分析を行う人材を指します。専門職としてのデータサイエンティストとは、専門性の深さと担う役割が異なります。

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