STRIPS(すとりっぷす)とは
STRIPSとは、AIが目標を達成するための手順(計画)を自動で組み立てる、古典的な仕組みのことです。1971年にスタンフォード研究所(SRI)で考案された、自動計画(プランニング)の草分け。「いまどんな状態か」「何を達成したいか」「どんな行動が取れるか」を与えると、ゴールまでの段取りを自力で導き出します。名前から工場の生産設備を思い浮かべるかもしれませんが、それとはまったくの別物。
英語表記:STRIPS(Stanford Research Institute Problem Solver)
前提条件と効果で、行動を書き表す
STRIPSの肝は、ひとつひとつの行動を「前提条件(やる前に満たすべきこと)」と「効果(やった後に変わること)」のセットで記述する点にあります。たとえば「ドアを開ける」なら、前提は「鍵が開いている」、効果は「ドアが開いた状態になる」という具合。この書き方はとても扱いやすく、その後の自動計画の言語(PDDLなど)の土台になりました。半世紀以上前の発想が、今のAIの計画立案にも受け継がれています。
Topic世界初の「考えるロボット」の頭脳だった
STRIPSは、もともとSRIが1966年から開発した、世界初の汎用的な「自分で考えて動くロボット」Shakey(シェイキー)の頭脳として作られました。人が一歩ずつ指示しなくても、「あの箱をあっちへ動かして」といった高い指示を、自分で実行できる動作の手順へ分解できたのです。当時としては画期的な成果で、Shakeyは現在、米国のコンピュータ歴史博物館に展示されています。
関連用語
STRIPSに関するよくある質問
- STRIPSは何の略ですか?
- Stanford Research Institute Problem Solver(スタンフォード研究所の問題解決器)の略です。開発元であるSRIの名前が、そのまま手法の名前になっています。
- STRIPSは、工場の「生産システム」と関係がありますか?
- 関係ありません。名前の響きは似ていますが、STRIPSはAIが行動の手順を組み立てる自動計画の仕組みで、製造現場の生産設備とは別の概念です。