SHRDLUとは
SHRDLUとは、1970年ごろにテリー・ウィノグラードが開発した、初期の自然言語処理プログラムです。画面の中の積み木だけが存在する「積み木の世界」で、「赤いブロックを取って」のような英語の指示を理解し、実際に積み木を動かして対話できました。コンピュータに普通の言葉で命令できた、当時としては画期的な記号AIの成功例です。
画期的だったが、狭い世界に閉じていた
SHRDLUは、直前のやり取りを覚えて文脈をふまえた受け答えができ、初期の自然言語理解の到達点として注目されました。ただしうまく動くのは積み木という閉じた小さな世界の中だけで、現実世界の広い常識には広げられませんでした。これはChatGPTが登場する半世紀ほど前、ルールを人手で書き下す古典的なやり方の限界を示す例として語られ、のちのAIの冬につながっていきます。データから自ら学ぶ今の生成AIとは、考え方がまるで違います。
Topic「SHRDLU」は意味のない、ただの文字の並び
SHRDLUという名前に、実は意味はありません。由来は、昔の活版印刷で使われた植字機のキー配列です。英語で出現頻度の高い順に文字が並んでおり、その2列目がS・H・R・D・L・Uでした。植字工は組版ミスをした行に、この列を指でなぞった「ETAOIN SHRDLU」という無意味な文字列を打ち、捨て行の目印にしていたのです。ウィノグラードは、その印刷用語をそのままプログラム名に借りました。
関連用語
SHRDLUに関するよくある質問
- SHRDLUは何ができたプログラムですか?
- 1970年ごろにテリー・ウィノグラードが開発した初期の自然言語処理プログラムで、画面の中の「積み木の世界」で「赤いブロックを取って」のような英語の指示を理解し、実際に積み木を動かして対話できました。直前のやり取りを覚えて文脈をふまえた受け答えもでき、当時としては画期的でした。
- 「SHRDLU」という名前には意味があるのですか?
- 実は意味はありません。由来は昔の活版印刷の植字機のキー配列で、英語で頻度の高い順に並んだ文字の2列目がS・H・R・D・L・Uでした。植字工が組版ミスの行に打った「ETAOIN SHRDLU」という無意味な目印を、ウィノグラードがそのままプログラム名に借りたものです。