vLLM(ブイエルエルエム)とは

vLLMとは、大規模言語モデルを高速かつ効率よく動かすための、オープンソース推論エンジンのことです。2023年にカリフォルニア大学バークレー校の研究室で開発され、企業が大規模言語モデルをサービスとして提供する際の土台として広く使われています。

メモリの無駄をなくして「速く・安く」さばく

大規模言語モデルを大勢のユーザーに同時に使ってもらうと、計算用の半導体(GPU)のメモリの使い方が大きなボトルネックになります。vLLMは「PagedAttention」という独自の仕組みでメモリの無駄を減らし、同じハードでより多くの問い合わせをさばけるようにしました。これは応答の速さと、サーバーにかかる費用の両面に効いてくる工夫です。

どんな場面で使われるか

ChatGPTのような対話サービスの裏側では、推論エンジンが「速く・安く・たくさん」応答を返す役割を担っています。自社で大規模言語モデルを動かす企業にとって、vLLMはモデルを動かす窓口(推論エンドポイント)を効率化する有力な選択肢になります。オープンソースとして公開され、特定の一社に縛られず使える点も、採用が広がる理由のひとつでしょう。

Topic最新AIを支えるのは「OSの昔ながらの知恵」だった

vLLMの心臓部であるPagedAttentionは、実はパソコンの基本ソフト(OS)が限られたメモリをやりくりする「ページング」「仮想メモリ」という古くからの技術から発想を得ています。コンピュータが昔から使ってきた地味なメモリ管理の知恵が、最新の生成AIを効率よく動かす鍵になりました。技術の世界では、こうした古い発想の再発見がしばしば突破口になります。

vLLMに関するよくある質問

vLLMは何のためのものですか?
大規模言語モデルを高速かつ効率よく動かすためのオープンソースの推論エンジンです。大勢が同時に使うとGPUのメモリの使い方がボトルネックになりますが、vLLMは「PagedAttention」という仕組みでメモリの無駄を減らし、同じハードでより多くの問い合わせをさばけます。応答の速さとサーバー費用の両面に効きます。
vLLMはどんな場面で使われますか?
ChatGPTのような対話サービスの裏側で「速く・安く・たくさん」応答を返す役割を担います。自社で大規模言語モデルを動かす企業にとって、推論の窓口(推論エンドポイント)を効率化する有力な選択肢で、オープンソースゆえ特定の一社に縛られず使えます。2023年にカリフォルニア大学バークレー校で開発されました。
vLLMの高速化はどんな発想から来たのですか?
心臓部のPagedAttentionは、実はパソコンの基本ソフト(OS)が限られたメモリをやりくりする「ページング」「仮想メモリ」という古くからの技術から発想を得ています。コンピュータが昔から使ってきた地味なメモリ管理の知恵が、最新の生成AIを効率よく動かす鍵になりました。