ISO/IEC 24970とは

ISO/IEC 24970とは、AIシステムで起きた出来事を記録するための共通能力、要求事項、情報モデルを定める国際規格案です。AIの判断や操作を後から確認できるよう、イベント記録をリスク管理へ結び付ける目的で開発されています。2026年8月21日時点では最終国際規格案であり、発行済みの規格ではありません。

現在の表記:ISO/IEC FDIS 24970

英語名:Artificial intelligence, AI system logging

説明訳:AIシステムのイベント記録

何をそろえる標準案なのでしょうか?

公式要旨が示すのは、イベント記録に必要な共通の能力と要求事項、それを支える情報モデルです。情報モデルは、異なるシステムでも記録の意味を合わせるための設計図に近いもの。単に大量のログを保存するのではなく、リスク管理で使える形へ整える点が重要です。

企業では、AIの障害、誤出力、不正利用が起きた際に、いつ、どのシステムで、どの処理が起きたかを追えることが監査や再発防止の前提になります。ただし、公開要旨から具体的な必須項目や保存期間までは確認できません。未公開の最終内容を推測して自社要件へ固定しないようにします。

経営判断では何を先に確認するべきか

まず、現在のAIシステムから取得できる記録、保存先、閲覧権限、削除ルールを一覧化します。次に、事故調査、顧客への説明、内部監査で必要な情報との差を確認。段階50.00は最終原案が承認手続きへ入った状態ですが、完成版ではありません。発行後に差分を確認する担当部署を決めておくと安全です。

記録を残すことと、AIがなぜその結論を出したかを説明できることは別です。ログに個人情報や機密情報が含まれる場合は、証跡を増やすほど漏えい時の影響も大きくなります。ISO/IEC 42001ISO/IEC 23894の管理手順と合わせ、目的に必要な範囲、保護、保持期間を判断してください。

TopicFDISは「完成版」という意味ではない

ISOの標準化手順では、国際規格案の後に技術変更が入ると最終国際規格案の段階が必要になります。ここではISO会員による承認手続きが残っており、発行済みを表すのは段階60.60。名前にFinalと付いても、正式発行とは区別されます。

ISO/IEC 24970に関するよくある質問

ISO/IEC 24970へ対応する専用製品が必要ですか?
公開要旨は特定製品の導入を求めていません。既存の記録基盤で要求を満たせるかは、発行後の内容と照合して判断します。
ISO/IEC 24970へ対応すればAIの判断理由まで分かりますか?
そうとは限りません。イベント記録は調査の材料になりますが、モデル内部の判断を説明する機能とは別に評価が必要です。
ISO/IEC 24970は保存期間まで公開していますか?
ISOの公開要旨では、具体的な保持期間を確認できません。推測で一律の年数を設定せず、完成文書と適用法令を確認します。

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