ファーストパーティデータとは
ファーストパーティデータとは、自社が、自社の窓口を通じて顧客から直接集めるデータのことです。Webサイトの閲覧や購買の履歴、アプリの利用、会員情報、メールへの反応などが代表例です。外部から買ってくるのではなく、自分たちの顧客との実際のやりとりから得た、いわば「自社の手持ちデータ」を指します。
ゼロパーティ・サードパーティとの違い
似た言葉と並べると分かりやすくなります。ゼロパーティデータは顧客がアンケートなどで自ら答えてくれた情報、ファーストパーティは閲覧や購入といった行動から自社が読み取った情報です。一方サードパーティデータは、外部のデータ事業者が広く集めたものを買ってくる形で、顧客との直接の関係はありません。ファーストパーティは「自社で集めた一次情報」なので、精度が高く、使い方の自由もきくのが持ち味でしょう。
なぜ「自社の地力」として重要なのか
サードパーティCookieの制限やプライバシー保護が進み、外部頼みのデータは使いづらくなりました。そこで見直されたのが、規制が進んでも消えない、自社が直接持つファーストパーティデータです。バラバラの部署やシステムに散らばりがちなので、顧客一人ひとりの像として束ねて活かす基盤(カスタマーデータプラットフォーム)と組み合わせると効果が高まります。ただし氏名やログイン後の行動など個人と結びつく情報は、同意の取得と適切な管理が前提になる点に注意が必要です。
Topic実はもう一つ、「セカンドパーティ」もある
顧客データは「ゼロ・ファースト・サード」の3つで語られがちですが、間にセカンドパーティデータという4つ目が存在します。これは、他社が集めたファーストパーティデータを、提携のうえ直接分けてもらうもの。たとえば航空会社とホテルが、互いの顧客データを信頼関係のもとで共有するようなケースです。「他人が広く集めたサードパーティ」とは違い、出どころがはっきりした相手から受け取るため、サードパーティより質が高いと見なされることが多いのです。数字の若い順に「顧客との距離が近い」と覚えておくと、混同しにくくなるでしょう。
ファーストパーティデータに関するよくある質問
- ファーストパーティデータには具体的に何が含まれますか?
- Webサイトの閲覧や購買の履歴、アプリの利用状況、会員情報、メールの開封・クリック、問い合わせやサポートの履歴など、自社のチャネルで得た顧客の情報全般です。
- サードパーティCookieが使えなくなったら、ファーストパーティデータだけで足りますか?
- 自社で直接集めたデータが軸になりますが、それだけでは接点の少ない新規顧客の情報が不足しがちです。アンケートなどのゼロパーティデータや、許可を得た提携データで補う工夫が要ります。
- ファーストパーティデータでも個人情報保護の規制対象になりますか?
- はい。氏名やメールアドレス、ログイン後の行動など個人を特定できる形なら、個人情報保護法やGDPRなどの対象です。同意を得たうえで適切に保管・利用する必要があります。