シチズンデベロッパーとは

シチズンデベロッパーとは、ITの専門家ではない一般の社員が、ノーコード・ローコードのツールを使って、自分や周囲のための業務アプリを自ら作る人のことです。プログラミングの経験がなくても、画面を部品で組み立てる感覚でアプリを形にできます。日本語では「市民開発者」とも呼ばれます。

英語表記:Citizen Developer(日本語訳:市民開発者)

IT部門ではなく「現場」が作る

ポイントは、作り手がIT部門ではなく、営業や経理といった事業の現場にいる社員だという点です。提唱元の調査会社Gartnerは、IT部門が禁止していないツールを使い、現場の人が自らアプリを作る姿をこの言葉で表しています。背景にあるのはIT人材の不足と現場のDX。Gartnerは2025年までに、企業の新規アプリの約70%でローコードやノーコードが使われると予測しており、現場が自分で道具を作る流れは広がっています。

シチズンデータサイエンティストとの違い

名前がそっくりな言葉が、「シチズンデータサイエンティスト」。どちらも現場の非専門家が専門領域に踏み込む点は同じですが、作るものが違いますシチズンデベロッパーが作るのは業務アプリ(ソフトウェア)、シチズンデータサイエンティストが行うのはデータ分析や予測です。「アプリを作る人」か「分析する人」か、と整理すると取り違えずに済むでしょう。

Topicそれは「肩書き」ではなく「人物像」

Gartnerはシチズンデベロッパーを、肩書き(title)ではなく人物像(ペルソナ)だと説明しています。つまり、名刺に刷る職種ではありません。営業や人事の社員が、本業のかたわら業務アプリを作れば、その人はもうシチズンデベロッパー。決まった役職に就くのではなく、必要に応じて誰もが担える立場だという考え方です。だからこそ、社内のあちこちで自然に生まれていきます。

シチズンデベロッパーに関するよくある質問

シチズンデベロッパーが増えると、IT部門は不要になりますか?
いいえ。現場開発が広がっても、セキュリティや全社的なルールづくりでIT部門の役割はむしろ重要になります。管理されないまま乱立する開発(シャドーIT)を防ぐ仕組みづくりが課題です。
どんな業務でシチズンデベロッパーが活躍しますか?
申請や集計、案件の進捗管理など、現場のこまかいニーズに合わせた業務アプリづくりで活躍します。大規模な基幹システムよりも、身近な業務を改善する小さなツールが中心になりやすいです。

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