エージェンティックワークフローとは

エージェンティックワークフローとは、複数の手順からなる作業を、AIが自分で計画し、実行し、確認しながら進めていく仕事の流れ(ワークフロー)の設計のことです。AIに一発で答えを出させるのではなく、下書き・見直し・修正というように、何度も考え直させながら段階的に質を高めていく進め方のことです。

英語表記:Agentic Workflow

一発勝負ではなく「何度も考え直す」

普通にAIへ質問すると、AIはその場で答えを一度だけ返します。エージェンティックワークフローでは、AIに作業を細かい段階へ分けさせ、途中で自分の出力を見直したり、足りない情報を調べたりしながら進めさせます。AI研究者のアンドリュー・ング氏は、この進め方の代表的な型として「振り返り(出力の自己点検)」「ツールの利用」「計画の立案」「複数AIの分担」の4つを挙げました。人が下書きを推敲して仕上げるように、AIにも考える往復を持たせる、という狙い。

「ワークフォース」との違い

では、よく似た「ワークフォース」と何が違うのか。エージェンティックワークフローは「作業の進め方・流れ」に注目した設計の話、AIエージェントワークフォースは「AIを労働力(働き手)とみなす」組織や人事寄りの考え方です。前者は一つの仕事を上手にこなす段取り、後者は複数のAIを人材のように組織へ組み込む発想、と整理すると分かりやすいでしょう。

Topic次のGPTより「使い方」が効く、という見方

「エージェンティックワークフロー」という言葉を広めたのは、AI研究者のアンドリュー・ング氏です。2024年初め、同氏は今あるAIでも、こうした段階的な進め方で使えば、次世代の新しいAIを待つより大きな進歩が得られるという趣旨の見方を示し、注目を集めました。モデルそのものの性能だけでなく、AIの「使わせ方」が成果を左右するという考え方が、ここから一気に広がっていきます。

エージェンティックワークフローに関するよくある質問

エージェンティックワークフローはどんな業務に向いていますか?
文章の作成、プログラムの生成、調査のように、見直しや段取りが結果を左右する作業と相性が良いとされます。逆に、即答だけで足りる単純な問い合わせでは、効果が出にくい場合もあります。
AIエージェントとエージェンティックワークフローは同じものですか?
違います。AIエージェントは自律的に動くAIそのものを指し、エージェンティックワークフローはそのAIに段階を踏ませる「進め方・段取り」を指します。エージェントを上手に働かせるための設計手法にあたります。
何度も処理させる分、デメリットはありますか?
AIに複数回のやり取りをさせるため、一発で答えさせる場合より処理の時間やコストが増えやすくなります。単純な作業にまで使うと過剰になることがあり、用途を見極める必要があります。

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