AEDTとは

AEDTとは、採用や昇進などの雇用上の判断を、AIや統計的な手法で自動的に支援・代替するツールのことです。日本語では「自動雇用意思決定ツール」と訳されます。応募者をスコア付けしたり、合否のおすすめを出したりするAIがこれにあたり、ニューヨーク市の条例(NYC Local Law 144)が偏りの検査を義務づける対象として広く知られるようになりました。

正式名称:自動雇用意思決定ツール

英語表記:Automated Employment Decision Tool (AEDT)

どこまでがAEDTなのか

AEDTの線引きは、意外と具体的に決められています。機械学習・統計モデル・データ分析・AIといった手法から導かれ、点数・分類・おすすめといった「単純化された出力」を出すこと。そして、それが人による判断を大きく後押ししたり、置き換えたりすること。この2つを満たすものがAEDTとされます。逆に、迷惑メールのフィルタやウイルス対策ソフト、表計算ソフトのように、人の判断を肩代わりしないものは含まれません。「AIを使えば何でも対象」ではないわけです。

なぜこの区分が重要なのか

AEDTという区分が大事なのは、「自社のツールがAEDTに当たるかどうか」で、課される義務が変わるからです。当たると判断されれば、偏りの検査や応募者への事前通知といった対応が必要になります。採用にAIを取り入れるとき、まず確かめたいのは「このツールは、人の判断をどこまで肩代わりしているか」。線引きを誤れば、知らぬ間に規制違反に陥る恐れもあるでしょう。

Topic「AEDT」は技術用語ではなく、規制が生んだ言葉

AEDTという呼び名は、AIエンジニアの世界から生まれたものではありません。ニューヨーク市の条例が、規制の対象を定めるために作り出した法律上の区分です。だから「どんなAIがAEDTか」は、技術的な高度さではなく、「人の判断をどれだけ肩代わりするか」という法律の物差しで決まります。同じツールでも、使い方しだいで対象になったりならなかったり。技術の言葉と規制の言葉のズレが、ここに表れています。

AEDTに関するよくある質問

AEDTとAIは同じものですか?
いいえ。AIは技術全般を指す広い言葉ですが、AEDTは「雇用の判断を自動で支援・代替するツール」という規制上の区分です。AIの中の特定の使い道を指します。
履歴書を読み込むAIは、すべてAEDTですか?
必ずしもそうではありません。人の判断を大きく肩代わりせず、単に情報を整理して見やすくするだけのツールは含まれないとされています。
AEDTは日本でも規制されていますか?
AEDTという区分は、主にニューヨーク市の条例で使われる用語です。日本に同じ名前の規制はありませんが、採用AIの公平性は各国で議論が進んでいます。

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