Claude Agent SDKとは
Claude Agent SDKとは、Claude Codeと同じ道具立てや動作の仕組みを部品として使い、自律的に作業するAIエージェントを自分のソフトに組み込める開発キットです。PythonとTypeScriptで使えます。ここでいうSDKは「アプリに機能を組み込むための道具一式」、エージェントは「人が一手ずつ指示しなくても複数の手順を自分で進めるAI」と捉えると分かりやすいでしょう。
何ができるのか
このキットを使うと、ファイルを読む・コマンドを実行する・Webを検索する・コードを編集するといった作業を自分でこなすAIを組み込めます。ファイル読み書きやコマンド実行などの道具(ツール)はあらかじめ用意されているため、ツールを動かす部分を一から作る必要がありません。さらに、外部のデータベースやサービスにつなぐMCP(外部接続の共通規格)、作業の一部を任せるサブエージェント(専門の子分AI)、使えるツールを制限する権限設定、会話の文脈を保って後から再開する仕組みなども備えます。
似たものとの違い
では、似た選択肢とどう違うのか。同じAnthropicの「Client SDK(直接APIをたたく方式)」では、AIが道具を使う一連の流れを開発者が自分で書く必要があります。Agent SDKはその流れをClaudeが自律的に回してくれるのが違いです。普段づかいの対話ツールであるClaude Codeとは、見た目こそ違いますが中身は共通。日々の開発は対話ツール、業務システムや自動化への組み込みはSDK、と使い分ける開発チームが多いようです。AIを「自社の業務フローの中で自動で働かせたい」場面で効いてきます。
Topicもとの名前は「Claude Code SDK」だった
このキットは当初「Claude Code SDK」という名前でした。ところが開発者たちが、コーディングだけでなくディープリサーチ・動画作成・カスタマーサポート・法務分析など幅広い用途に使い始めます。そこでAnthropicは2025年9月29日、用途の広がりに合わせて「Claude Agent SDK」へと改称しました。旧パッケージ名もしばらくは使えるよう残されています。名前が、現場での使われ方にあとから追いついた一例です。
Claude Agent SDKに関するよくある質問
- Claude CodeとClaude Agent SDKは別物ですか?
- 中身は同じ仕組みで、入口が違います。Claude Codeは人が対話しながら使うツール、Agent SDKは同じ機能を自分のプログラムから呼び出せるようにした開発キットです。日々の開発はツール、業務への組み込みはSDK、という使い分けが一般的です。
- 利用に料金はかかりますか?
- Claude APIの利用量に応じた課金が基本です。サブスクリプションプランの場合、2026年6月15日以降は対話での利用とは別枠の、月ごとのAgent SDK用クレジットから消費されます。
- 「Claude Code SDK」という名前を見かけますが、同じものですか?
- 同じものの旧称です。2025年9月29日に「Claude Agent SDK」へ改称されました。旧名のパッケージも当面は使えるよう残されているため、古い記事では旧称のまま紹介されていることがあります。