Gemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashの違いは?大量処理は毎秒350トークンの軽量版が向く

大量の文書抽出や分類は、仕事を選べば軽量モデルへ任せやすくなります。
Gemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashを、単価だけでなく品質と修正時間まで比べてみませんか?

Gemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashの違いは?大量処理は毎秒350トークンの軽量版が向く

同じGeminiのFlash系でも、Gemini 3.5 Flash-Liteは大量の反復処理Gemini 3.6 Flashは複雑な推論やコード処理を任せる候補です。
名前の新しさだけで選ばず、仕事の難度と処理件数を分けると判断しやすくなります。

料金差は大きい一方、入力上限と最大出力は同じです。単価だけで一括移行せず、正答率、再試行、人の修正時間まで同じ実データで比べるのが安全でしょう。

結論大量反復はLite、複雑な仕事は3.6

分類、抽出、翻訳、JSON化を大量に回すならGemini 3.5 Flash-Liteから試します。複数の手順を考えるエージェント処理、コード変更、画像や文書をまたぐ推論ならGemini 3.6 Flashを優先してください。

Gemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashの違いは処理量と仕事の複雑さ

Gemini 3.5 Flash-LiteとGemini 3.6 Flashの違いは、単純な性能の上下ではなく、何件を、どの難度で処理するかにあります。

Gemini 3.5 Flash-Lite

文書から項目を抽出
問い合わせを分類
決まった形式でJSON化

Gemini 3.6 Flash

複数手順を計画
コードを理解して修正
画像や文書を横断して推論

誤りを機械で判定しやすく、同じ形式を繰り返す仕事はFlash-Liteと相性を見極めやすい領域です。
一方、正解条件が曖昧で途中の判断が多い仕事は、処理単価より失敗時の影響を優先し、3.6 Flashも同じ条件で試します。

製品名が違っても、比較条件をそろえる考え方は共通です。AIツールを比較する時の判断軸も使うと、社内説明を組み立てやすくなります。

2026年7月21日に2つの新モデルがGA公開

Googleは2026年7月21日、Gemini 3.5 Flash-LiteとGemini 3.6 Flashの安定版を一般提供しました。正式なモデルIDはgemini-3.5-flash-litegemini-3.6-flashです。

出典: Google公式発表「Gemini 3.6 Flash, 3.5 Flash-Lite and 3.5 Flash Cyber」(英語)

両モデルとも試験版ではなく本番候補にできますが、既存コードのモデルIDだけを置き換えるのは避けてください。
Googleは両モデルでtemperaturetop_ptop_kを非推奨とし、モデル出力の事前入力にも対応しないと案内しています。

Gemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashを料金・上限・thinkingで比較

2026年7月22日時点のGemini API標準有料枠では、Gemini 3.5 Flash-Liteの単価が低く設定されています。
ただし、比較できるのは同じ入出力トークン量という条件であり、同じ仕事を同じ品質で終えられるとは限りません。

比較項目3.5 Flash-Lite3.6 Flash
入力料金約0.30ドル/100万tokens約1.50ドル/100万tokens
出力料金約2.50ドル/100万tokens約7.50ドル/100万tokens
入力上限1,048,576tokens1,048,576tokens
最大出力65,536tokens65,536tokens
既定thinkingminimalmedium

出典: Google AI for Developers「Gemini API pricing」(英語)

円換算(2026年7月22日時点・1ドル約162円換算)では、Flash-Liteが入力約49円/出力約405円、3.6 Flashが入力約243円/出力約1,215円です。100万tokensは料金を比べるための単位で、毎回100万tokensを使うという意味ではありません。
実際の請求は処理した入出力量に応じて増減するため、自社ログの平均値と繁忙時の上限で見積もります。

Gemini API料金の比較
同じ100万tokens単位で標準料金を比較します。

注意安い出力が総コストを下げるとは限らない

Flash-Liteで再試行や人の修正が増えれば、単価差は小さくなります。API料金、再試行率、確認時間、誤りの影響を一つの表で追ってください。

従量課金を本番で管理するなら、AIコストに上限を設ける方法利用量を継続して管理する考え方も併せて確認すると、予算超過を防ぎやすくなります。

仕様出典: Google AI for Developers「Gemini 3.5 Flash-Lite」(英語) / Google AI for Developers「Gemini 3.6 Flash」(英語)

毎秒350トークンはGemini 3.5 Flash-Liteの保証値ではない

タイトルの「毎秒350トークン」は、Artificial AnalysisがGemini 3.5 Flash-Liteで測定した最初のトークン受信後の出力速度です。Google公式発表もこの外部測定を「毎秒350トークン」として引用しています。ただし同社の測定ページは随時更新され、2026年7月22日の確認時点では提供事業者の中央値として毎秒489.9トークンが表示されています。

混同しやすい
依頼してから最初の文字が返るまでの待ち時間
別指標
350tokens/s
最初の文字が返った後に続く出力の速さ

同じ測定ページでは、最初のトークンまでの時間(TTFT)が6.11秒と別に示されています。これは考える時間を含む値で、同じFlash系では3.6 Flashが11.54秒、3.5 Flashが20.22秒でした。
毎秒350トークンはGoogleのSLAでも、すべてのリクエストで達成する保証値でもありません。

短い返信ではTTFT、長い生成では出力速度の影響が相対的に大きくなります。社内検証ではリージョン、入力長、同時実行数、時間帯を固定し、初動と完了までの時間を分けて記録しましょう。

出典: Artificial Analysis「Gemini 3.5 Flash-Lite」(英語)

Gemini 3.5 Flash-Liteが向く業務、3.6 Flashが向く業務

Gemini 3.5 Flash-Liteを試しやすいのは、正解条件を決められる大量処理です。請求書の項目抽出、商品説明の分類、定型翻訳、決まったスキーマへのJSON化などが候補になります。

Gemini 3.6 Flashは、コード変更、複数ツールをまたぐ処理、画像と文書を合わせた判断など、途中で考え直す余地が大きい仕事の候補です。
ただし、3.6 Flashなら人の確認が不要になるわけではありません。

分け方まず失敗を判定できるかを見る

形式違反や正解を自動判定できる仕事はFlash-Liteから試し、曖昧な判断や誤りの影響が大きい仕事は3.6 Flashも並行評価します。一つのモデルへ全業務を寄せないことが運用を安定させます。

高性能モデルを全業務へ固定しない考え方は、GPT-5.6のモデル階層を業務で分ける判断軸でも詳しく紹介しています。

Gemini 3.5 Flash-Liteへ切り替える前の品質テスト

本番移行は、Gemini 3.5 Flash-LiteとGemini 3.6 Flashへ同じ代表データと同じ合格条件を渡して比べます。平均的なデータだけでなく、長文、曖昧な入力、欠損を含む難しいデータも混ぜてください。

難度別に分ける
2モデルを測る
合格した仕事だけ
品質が落ちた業務は3.6 Flashへ戻せる経路を残す
  • 正答率: 正しい結果になった割合
  • 形式遵守率: 指定JSONや文字数を守れた割合
  • 再試行率: やり直しが必要だった割合
  • 人の修正時間: 確認から完成までに要した時間
  • 総トークン量: 再試行も含む入出力の合計

合格した業務だけを段階的に移すと、単価差を取り込みながら品質低下の範囲を限定できます。具体的な評価表は、生成AIのモデル更新前後を比べる品質テストも参考にしてください。

Gemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashの選び方とは、処理量と仕事の難度を分け、同じ実データの品質と総コストで決めることです。
モデル名の新しさより、合格した仕事の範囲を移行判断の根拠にしてください。

よくある質問

QGemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashの一番大きな違いは何ですか?

AGemini 3.5 Flash-Liteは低遅延・高スループットの大量反復処理向けで、Gemini 3.6 Flashは複雑なエージェント処理、コード、マルチモーダル推論向けです。

Q毎秒350トークンはGoogleの保証値ですか?

A毎秒350トークンはArtificial Analysisが測定したGemini 3.5 Flash-Liteの出力速度をGoogleが引用した値で、すべての環境で保証される速度ではありません。

QGemini 3.5 Flash-Liteの料金はいくらですか?

A2026年7月22日時点のGemini API標準有料枠では、Gemini 3.5 Flash-Liteは入力100万tokensあたり約0.30ドル(約49円)、出力100万tokensあたり約2.50ドル(約405円)です。円換算は1ドル約162円で計算しています。

QGemini 3.5 Flash-Liteと3.6 Flashのコンテキスト長は違いますか?

AGemini 3.5 Flash-LiteとGemini 3.6 Flashは、公式モデルページで入力上限1,048,576tokens、最大出力65,536tokensと案内されています。

QGemini 3.5 Flash-Liteへ全業務を一括移行してよいですか?

AGemini 3.5 Flash-Liteへの一括移行は避け、実データで正答率、形式遵守率、再試行率、人の修正時間、総トークン量をGemini 3.6 Flashと比較してください。

GLOSSARY

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1996 語を収録

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